アメリカ西海岸発のニューウェーブ・マガジン『WET』とは?

アメリカ西海岸発のニューウェーブ・マガジン『WET』とは?

1976年から1981年にかけて、ロサンゼルスで発行されたカルト的な雑誌『WET: The Magazine of Gourmet Bathing』

ライター、編集者、デザイナーなど多彩な顔を持つレナード・コーレンは『WET』の誌面でアート、デザイン、音楽、ファッション、文学、ユーモアを交差させ、当時のアメリカ西海岸の自由な空気の中、独自の視点と美意識を持つメディアを生み出しました。特に革新的なエディトリアルデザインのスタイルは、後のサブカルチャー誌やZINEのカルチャーにも影響を与えていると思います。

『WET』創刊前は風呂をテーマとしたアートを制作していたレナード・コーエンは、庭師や家具職人を通じて日本文化に関心を持ち、日本のサブカルチャーからも影響を受けていました。日本についての記事も多く、湯村輝彦が表紙を手掛ける号もあります。

さらに「ロス疑惑」「疑惑の銃弾」事件で有名な三浦和義が『WET』の東京レポーターとして、トルコ風呂、ラブホテル、竹の子族などのレポート記事を書いていたこともあります。その期間は、まさに事件の時期と重なっています。

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