アラステアは、ドイツ出身の貴族であり、その名前「Alastair」は画家としての筆名です。
オーブリー・ビアズリーの画風影響を受け、繊細な線、点描の技術を独学で習得。両性具有的な美と、毒々しささえ漂う退廃的で甘美世界観は、ビアズリーの後継者的な存在として当時の出版社に認められ、多くの耽美主義者を虜にしました。
挿絵画家としての代表作は、1920年代に刊行されたオスカー・ワイルドの詩集『スフィンクス』や戯曲『サロメ』、エドガー・アラン・ポー『アッシャー家の崩壊』など。国内では、サバト館から美しい画集が刊行されています。
The Sphinx オスカー・ワイルド「スフィンクス」アラステア 挿絵本

「スフィンクス ワイルド 原作 アラステア 挿絵 日夏耿之介 訳」 奢灞都館刊行の限定本です。アラステアの目を凝らさないと見えないほど繊細な線描を隅々まで味わえる贅沢な一冊。見開き、見返しにもイラストがあります。



Manon Lescaut アラステア挿絵 アベ・プレヴォ著



Manon Lescaut アラステア挿絵 アベ・プレヴォ著



SEBASTIAN VAN STORCK アラステア挿絵 ウォルター・ペイター著
知的探求に没頭するあまり芸術と感覚の世界にこもりがちな青年セバスチャン(哲学者)の詩的な肖像が描かれた物語。



Carmen. Novelle. カルメン アラステア挿絵 (林由紀子蔵書票貼付)


