


「GET WILD & BE SEXY」の言葉を掲げ、1995年に創刊されたギャル雑誌『egg』
創刊から30年経った今、平成リバイバルブームの影響で、国内外から注目が集まっています。
今回、1997年以降のバックナンバー29冊を仕入れることができました。
1997,98年頃では、東京で目立っていた一般人高校生男女たちが「スーパー高校生」と呼ばれ、読者モデルとしてeggの誌面を彩りました。時には高校生のカップルとして登場。また、渋谷の街角で撮られたスナップではアルバローザ、ミ・ジェーン、XOXO、ジャイロなどのブランドが人気でした。

セシルマクビーなどのスーツを身につけているギャルもちらほら。ガンメッシュのヘア、カラーコンタクト、細眉のメイクが流行。有名人では押切もえが読者モデルをしていました。




1999年、eggの表紙を一番多く飾ったモデルは青木のあ。

16歳にして際立った個性を持ち、ローリン・ヒルのようなブレイズヘアーにした号(1999年1月号)はイケイケな彼女のドアップが表紙。


青木のあをはじめ、宮下美恵、畑澤葵も読者から人気がありました。
そして、顔の黒さがガングロを通り越して「ゴングロ」と形容された「ヤマンバ」たちも登場。



ブリテリ率いるゴングロギャル軍団が渋谷に現れました。彼女が大きく口を開けている写真が表紙の号は、eggバックナンバーの中でも特に人気。ド派手なヤマンバメイクとファッション、ソールの高すぎる厚底シューズは今見ても強烈なインパクトです。個人的にこの頃が一番読み応えがある時期かと思います。
2001年、2002年頃からは渡辺かおる、遠藤裕美が読者モデルに。ヤマンバブームは落ち着いたようですが、目の下を白いラインで太く縁取るメイクは多く見られます。ビキニ特集号(2002年7月号)は日焼けしたガングロギャルたちで視界が小麦色でいっぱいになります。やはりギャルには夏が似合いますね。


少し間を開けて2005年頃からはビビットなカラーを身につけたギャルが増えたようです。蛍光色と和風なアイテムを合わせる「デリッカー」ファッションや「お兄系」ファッションが流行しました。


GOAやスナッチ、リップサービスなどのブランドが人気だったようです。同時にフリルやドット柄を身につける甘ギャルも登場し、現在リバイバルしている姫ギャルのはしがけも見られます。益若つばさが読者モデルとして登場しています。
個人的にギャル文化は大好きで、中学生の頃にeggを愛読していましたし、休刊になってしまった時はとても残念に思いました。現在、ギャル文化をファッションのブームとして見る人もいればサブカルチャーとして見る人もいるかと思います。「ギャル」の歴史といってもさまざまで長い歴史があります。ファッションだけでなく当時の流行、文化も知れて面白いですよ。是非手に取って見てみて下さい。
文:スタッフ金野