1994年(No.71)〜2003年(No.114)までの『MR High Fashion(ミスター・ハイファッション)』バックナンバー、計41冊をお客様から買取させていただきました。


90年代半ばからゼロ年代初頭は、グローバル化やデジタル技術の進化、環境問題への意識変化、社会情勢の変化などがメンズファッションのシーンに多大な影響を与えた時期です。世紀の移行期に誕生した服の美学や、過去から現代に至るユースカルチャー、ストリートの要素を混在させながら変化していく過程が誌面に記録されています。




誌面においては、その変革の核となっていたデザイナーとして、ラフ・シモンズ、エディ・スリマン、トム・フォード、アレキサンダー・マックイーン、川久保玲、山本耀司や、各国のファッション業界の動向、特にアントワープ派の台頭が反映されています。




現在はSNSがトレンドを発信・拡散する中心的なツールとなっていますが、当時はまだSNSが爆発的に流行する直前の時代。情報の流動や速度が今よりも緩やかだったからこそ、雑誌の影響力と服との向き合い方は濃密なものでした。
本誌の魅力は、まさにその時代ならではの情報の密度にあります。服について語る際、単なるトレンドやディティールの説明に収まらず、その背景にある歴史や、小説、音楽、映画などを引用し、服の魅力を文学的に表現するそのテキストは、読み込むには集中力と時間を必要とします。
また、世界各国のデザイナーへのインタビューでは、服作りの理念やブランドの哲学・思想、影響を受けているカルチャー、デザイナー本人のアイデンティティを掘り下げています。



ファッションページと特殊の他に、連載や定期的に掲載される企画にも面白い内容の記事があります。例えば世界各国のデザイナーのアトリエ探訪では、Hussein Chalayan(フセイン・チャラヤン)やRick Owens(リック・オウエンス)等のデザイナーの制作環境を紹介。そして最も情報量が多く執筆者の熱意を感じられるのが服の歴史を学ぶ「アイテム・スタディ」のページ。スニーカー、Tシャツ、ライダースジャケット、ディナージャケット、ノーフォークジャケット、キャスケット、ジーンズ、パジャマ、ミリタリーウェア等の歴史を、歴史や文学作品を参照しながら辿ります。男性のおしゃれに不可欠なのは、その服の由来を知ることと、文学や芸術に通じることであるのかもしれません。





表紙およびグラビアでは、木村拓哉、浅野忠信、永瀬正敏、本木雅弘、松田龍平、笠井叡、天本英世などの有名人が、ハイブランドのコレクションを纏って、他のメディアとは異なるスタイリッシュなイメージを見せています。
ファッション誌としては世界トップレベルのクオリティとも評価される『MR High Fashion』の世界をぜひご覧いただければ幸いです。




主要掲載ブランド・デザイナー 【国内外のモード】 COMME des GARÇONS HOMME PLUS(コム デ ギャルソン・オム プリュス) Yohji Yamamoto POUR HOMME(ヨウジヤマモト・プールオム) ISSEY MIYAKE MEN(イッセイ ミヤケ メン) COMME des GARÇONS HOMME(コム デ ギャルソン・オム) JUNYA WATANABE COMME des GARÇONS MAN(ジュンヤ ワタナベ・コム デ ギャルソン・マン)※2001年以降 MAISON MARTIN MARGIELA(メゾン マルタン マルジェラ) HELMUT LANG(ヘルムート・ラング) DRIES VAN NOTEN(ドリス ヴァン ノッテン) JIL SANDER(ジル・サンダー) PRADA(プラダ) STEPHAN SCHNEIDER(ステファン・シュナイダー) PAUL SMITH(ポール・スミス) VIVIENNE WESTWOOD(ヴィヴィアン・ウエストウッド) MARC JACOBS(マーク・ジェイコブス) DOLCE & GABBANA(ドルチェ&ガッバーナ) VERSACE(ヴェルサーチ) 【国内デザイナー】 UNDERCOVER(アンダーカバー) MIHARAYASUHIRO(ミハラヤスヒロ) ato(アトウ) KEITA MARUYAMA(ケイタマルヤマ) 20471120(トゥーオーフォーセブンワンワンツーオー) beauty:beast(ビューティービースト)