エロティック・アートと秘教主義 相馬俊樹 コンポーネント
エロティック・アートと秘教主義 相馬俊樹 コンポーネント
エディシオン・トレヴィル 2018年
本編+ブースター・ブックレットのセット
新刊書籍
・本編
序文
第I章 現代エロティック・アートの精神地図(ミクロコスモス)
01 ハンス・ベルメール|女身解剖精錬夢
02 ピエール・モリニエ|狂奔綺淫のシャーマニズム
03 ジャン・ブノワ|蛮人聖侯爵の残虐夢
04 ジェラール・ガシェ|エロティック・アペイロンの幻影
05 シビル・リュペール|快虐のイニシエーション
06 ジャン=マリー・プロメル|魔子宮の悪夢、あるいはおぞましき肉塊の沈黙
07 H.R.ギーガー|メタリック・ヴァギナのシンボリズム
08 ズシスワフ・ベクシンスキ|マゾヒズムと身体毀損の彼方
09 ジョン・サンテリネロス|エロティック・ダーク・ヴィジョンの深淵へ
10 ニック・ダグラス&ペニー・スリンガー|聖頂へのセクシャル・トリップ
11 ボブ・カルロス・クラーク|クール・フェティッシュとエレガンスの結晶
12 空山基|ガイノイドのピンナップ工学
第II章 ヴィジョン・イン・ブラック(闇夢の随想録)
01 シュルレアリスムのデンジャラス・コア|現代美術の一分野として見た猟奇殺人
02 伊藤晴雨の秘蔵写真|残酷への郷愁
03 藤野一夕|中川彩子|幻想サディズムのユートピア
04 女性器アートの三人|恥辱の性史からの解放
05 未開の地の呪物人形|アフリカのパワー・フィギュール
06 バレエと脚フェティシズム|踊り子の脚の香気
第III章 妖異闇黒図書閲覧室
01 アン・ホランダー『性とスーツ』|スーツは男を古典彫像に変える
02 ジョン・ハーヴェイ『黒服』|濃密なる死を纏う男たち
03 クリスチアン・シュピール『食人の世界史』|食人の呪わしき幻影
04 アーサー・マッケン『パンの大神』|おぞましき邪神の復活
05 ルネ・ドーマル『類推の山』|秘儀の頂へ
06 中井英夫『名なしの森』|郷愁の闇
07 赤江 瀑『罪食い』|食屍を仄めかすアンタッチャブルな奇習
08 友成純一『獣儀式』|快楽と絶望の魔界
09 志賀 勝『魔女の素顔』|魔女に秘められたエクスタシー・テクニック
10 澁澤龍彦『華やかな植物誌』|美食から奇食へ
11 木谷美咲『官能植物』|大人のための植物図鑑
12 古野清人『原始文化ノート』|人喰い巨人の原風景
13 ユズキカズ『枇杷の樹の下で』|少女と植物のみだらな交歓
14 日野日出志『怪奇!毒虫小僧』『赤い蛇』|汚穢のユートピア
15 宮西計三『エステル』|エロスの奈落の美学
16 甲斐庄楠音画集|ロマンチック・エロチスト|艶女を描く女装の日本画家
17 東京るまん℃写真集『REST3000~STAY5000~』|性地の亡霊たち
18 東京るまん℃写真集『Orphee』|セルフヌードの浄化儀礼
19 箕輪千絵子『CHIEKO MINOWA』|聖闇の彼方へ
20 池田俊彦『笑う黄金種族』|沈黙する肉体の彼方へ
・ブースター・ブックレット
第I章、第II章
本編の追加参照図版・ブックガイド
補遺 現代フェティッシュ・アートの越境者たち 妖淫の耐え難い奔流
* リシャール・セーフ
* ジル・ベルケ
* クロード・フォビール
* トレヴァー・ワトソン
* ラズロ
* トニー・ワード
* ローラン・ブナイム
補遺2 ローラン・ブナイム 邪なるダイモンの憑依現象