海星・河童：少年小説　唐十郎　篠原勝之 装画

大和書房　1978年初版　単行本　ハードカバー　219ページ

【カバーより】「鐘が鳴っている。何の鐘だろう。僕は、席をたってむしょうに夕暮の団子坂を駆けてゆきたくなった。だが坂を駆けながら、この教室のことを思いだしたならば、僕の幽霊を置き去りにしてきたような気持になるだろう。」 常にスキャンダラスな劇空間を創出し続ける状況劇場の主宰者が、資質の原型とも言うべき少年の世界を見事に描破する。

状態：並下。カバー背の下部フチに小さな破れ・傷みがあります。その他カバーに少々黄ばみ・退色、シミ・汚れ、スレ、傷みがあります。天小口地にシミ・汚れ多数点在。ページ内の最初と最後の各数ページに薄いシミがあります。全体的に少々ヤケ。